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チャイロスズメバチは、スズメバチの中で一番変わったスズメバチです。なんと、他のスズメバチに寄生してしまうんです。逆を言えば、寄生しないと巣を作れない、なんとも不思議なスズメバチです。
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チャイロスズメバチは社会寄生をするという
とても風変わりなスズメバチで、そのためか、
女王蜂の剛毛と針が発達しています。

つまり、キイロスズメバチやモンスズメバチの
女王蜂と戦い、勝たなければならないので、
このような武装したスズメバチとなっているのでしょう。

女王蜂は30mm、働き蜂は17~24mm、
雄蜂は20~27mmほどです。

色にも特徴があり、全体的に、赤茶色というか、
あまりめだたない色をしています。

特に、腹部が真っ黒なのでその他のスズメバチとも
区別が付きやすいです。

基本的には日本では多くいの地域で観察されては
いるものの、その変わった生活史から絶対数は少ないようです。

なお、刺されるとかなり痛いようです。

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チャイロスズメバチのその変わった生活史、
それは、社会寄生をする事。

なんと、キイロスズメバチやモンスズメバチの
巣をある時突然のっとってしまうのです。

もちろん、相手の女王蜂を刺し殺します。

恐ろしいというか、なんというか・・・。

そのため、チャイロスズメバチの女王蜂の
越冬語の目覚めは少し遅く、5月から7月です。

その後、働き蜂が7月から9月に羽化します。

雄蜂や女王蜂は9月から10月ごろ生まれてきます。

このスズメバチの営巣場所は閉鎖空間で、
木の中や屋根裏などに巣が見られます。

ちょうどモンスズメバチの巣にも似ています。
チャイロスズメバチは閉鎖空間に巣を作ります。

巣の直径は20~50cmで、巣盤の数は4~6段になります。

総育房数は、600個から3500個にもなります。

巣の最盛期には、働き蜂は100匹から300匹にもなります。

雄蜂や新女王蜂は50匹から200匹ほど生まれてきます。

巣自体大きさは、同じように閉鎖空間に巣を作るモンスズメバチと比べ
そんなに違いは無いようです。

基本的には他のスズメバチと変わらないようですが、
コオロギやバッタなどを捕獲する事が多いようです。

その他の昆虫も狩るようです。

なかなかお目にかかれないスズメバチなので
まだまだ判っていないことも多いかもしれません。

このほかにも、樹液も喜んでなめに来るようです。

チャイロスズメバチは普段なかなかお目にかかれない
スズメバチですが、かなりやっかいなスズメバチです。

巣に近づくと、もちろん威嚇の行動をとるのですが、
群れを成し、地表近くを左右に振れながら威嚇します。

間近で見ると、結構コワイのですが、刺す気まんまんな
感じがまたすごいです。

攻撃性が高い為、一度巣を刺激してしまうと、
かなり遠くまで追いかけられてしまうので注意が必要です。

また刺された時の痛みはスズメバチの中でも
トップクラスです。

参考文献:社会性カリバチの生態と進化
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